こんにちは!ケイシと申します!
日米高配当株投資、日本個別株投資の投資判断や分析方法などを発信しています!
2024年9月19日のFOMC(米国の金融政策を決める会)で0.5%の利下げが決定しました。金利が下がり株価は上昇!
ですが直近3回の利下げ局面を見ると利下げ後、半年~1年以内に株価は下落に転じました。
・ITバブル崩壊
・リーマンショック
・コロナショック
今回も同じになるかは分かりませんが過去3回の利下げ局面でそのあと株価がどうなったか?は知っていてもいいと思います^^
米国金利、S&P500の関係と歴史を振り返りましょう!!
先に私の考えをいうと「追加投資はせず、株は売らず現金比率を高めよう」です。
それではよろしくお願いします!!
米国の政策金利(Federal Funds Rate、FFレート)とは、アメリカの中央銀行である連邦準備制度(FRB)が設定する、銀行間で短期資金を貸し借りする際の金利のことです。この金利は、金融機関が1日単位で資金を融通する際の利率で、主に市中銀行が中央銀行に預ける準備金に関連しています。
- 景気の調整: FRBは、インフレが高まるとFFレートを引き上げ、経済成長が鈍化すると引き下げます。これにより、消費や投資活動をコントロールして、インフレと失業のバランスを取ることが目指されます。
- 銀行の貸出金利に影響: FFレートの上下により、銀行が企業や個人に貸し出す金利(住宅ローンや自動車ローン、事業融資など)も影響を受けます。政策金利が上がると、借入コストが増加し、消費や投資が減少する傾向があります。
- 株式市場や為替市場への影響: 金利が上昇すると、企業の資金調達コストが上がり、利益が減少する可能性があるため、株価が下落しやすくなります。また、米ドルの価値にも影響を与えるため、為替市場にも波及効果をもたらします。
コロナショック2020年~の金利と株価
コロナショック時の金利は2019年7月に最初の利下げがありました。
7月、9月、10月と3回連続0.25%の利下げをして、その後は政策金利1.75%で維持しました。
(出典、外為ドットコム)
2020年3月には緊急利下げで政策金利は約2年間0.25%でした。
2019年7月からの利下げ局面のS&P500の株価推移は↓です。
(出典、Googleファイナンス)
2018年12月に最後の利上げをして政策金利2.5%で約半年維持。
政策金利が据え置かれてから株価は反転上昇、2019年7月の利下げ発表でさらに株価上昇は加速。2020年2月まで上昇しました。
2018年12月21日S&P500は2416ポイント⇒2020年2月21日3337ポイントと最後の利上げからは38%ほど株価上昇しました。
その後は2020年3月にコロナによるパンデミックで緊急利下げ、
政策金利1.75%⇒0.25%になり株価は底打ちから反転上昇に転じました。
コロナショック時は2019年7月の利下げから2020年2月まで株価は上昇、その後は株価下落※利下げ停止の2019年初めから株価は上がり始めています。
利下げから8か月ほどは株価上昇して12,3%上がったのちに急落しました。
リーマンショック2007年~の金利と株価
リーマンショックの時は高金利5.25%だった金利を2年近く維持したのち
07年8月に緊急開催されたFRBの連邦公開市場委員会(FOMC)では、公定歩合を0.5%ポイント引下げ4.75%へ。07年9月以降のFOMCでは、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利が計7回の利下げで合計3.25%ポイントと大幅に引き下げられ、08年4月には2.0%とされた。
金利チャートはこちら↓
この間のS&P500の株価チャートを見てみると2005年の政策金利停止から2年間は株価は上昇しましたが緊急利下げで株価の上値は重くなり↓
2007年8月の利下げから1年後の2008年9月にリーマンブラザーズが破綻。この間にS&P500連動のSPYは高値から24%程下落していて2009年2月まで株価は下落し続けて「2007年7月高値から2009年2月安値まで50%の株価下落をしました。
その間のs&p500連動ETFのSPYの株価チャートはこちら
(出典、Googleファイナンス)
約1年半で50%株価下落したSPYですが、ずっと株価が下落し続けたわけではなく、上昇と下落を繰り返して下落をしました。リーマンショックの場合は2007年8月で「緊急利下げ」なのもあり利下げから株価上昇には繋がりませんでした。
さらにリーマンショックの時は2007年6月にドル/円124円→2011年10月ドル/円75.55まで4年4か月で40%も円高になりました。
ITバブル崩壊2000年~の金利と株価
ITバブル崩壊の時は2000年後半まで政策金利が上げられ最高6.5%の金利まで引き上げられました。時系列を書きますと↓
- 1999年中:5.0% → 5.5%
- 1999年にはアメリカ経済が回復し、FRBは再び利上げを実施。年内に3回の利上げが行われ、FFレートは**5.5%**まで引き上げられました。
- 2000年初頭:5.5%
- 2000年初頭には、ITバブルが最高潮に達し、FFレートは5.5%を維持していました。
- 2000年後半:6.5%
- インフレの懸念から、FRBは金利をさらに引き上げ、2000年5月までに6.5%に達しました。しかし、その後、ITバブルが崩壊し、経済の減速が始まりました。
- 2001年初頭:6.0%
- ITバブル崩壊が進行し、FRBは利下げに転じました。2001年の前半にかけて、数回の利下げが行われました。
- 2001年末:1.75%
- 2001年9月11日に発生した同時多発テロ(9.11テロ)の影響で、FRBはさらなる大幅な利下げを行い、年末にはFFレートは1.75%まで引き下げられました。
ITバブル崩壊の時には2000年3月に株価の天井が来て株価が下がっても金利を引き上げその後は急速な利下げとともに株価も下がっていきました。2000年ごろのS&P500連動ETF【SPY】の株価推移はこちら↓
(出典、Googleファイナンス)
2000年3月SPY株価155ドル⇒2002年10月株価77ドルと約2年半で49%下落しました。
政策金利引き下げが2001年で2000年3月高値からはすでに15%程株価は下落していて、利下げにより株価が持ち直す局面もありましたが2002年に下げ幅拡大していきました。
まとめ
最後にまとめになります!
・コロナショック⇒利下げ開始から8か月はS&P500は12%程株価上昇して「コロナショックにより34%下落しました。利下げ転換してから最初は株価上昇、その後急落。
・リーマンショック⇒最初の利下げが「緊急利下げの0.5%」で株価は1年半で50%下落、利下げから株価が上値を抜けることはなかった。2008年9月のリーマンブラザーズの破綻により株価下落は加速。
・ITバブル崩壊⇒利下げの9か月前から株価は下落、利下げ開始で株価が持ち直す局面もあったがズルズルと2年半かけて49%の株価下落。
今回の2024年9月は政策金利0.5%利下げで通常の0.25%下落よりも利下げ幅は大きいです。ですがリーマンショック時の緊急利下げではないので株式市場は好感して株価は上昇、S&P500も最高値を更新しました。
過去3回の利下げの流れでは1年以内に株価は下落に転じましたが今回はどうでしょうか?
株式は「安く買って、高く売る」が大事なので高値圏にいる今は米国株は買いにくいです。
日本株は個別株で割安だと思った高配当株は少し買っています。※NTT、未来工業、レンゴー、二ホンフラッシュ、ユー・エス・エスなど
今回の利下げ局面の始まりは株価上昇で反応しました。
無理に買い向かう局面ではないので追加投資は少しにしながら現金比率を高めて次の株価下落局面でも枕を高くして寝れるようにしていきます!!
今回の記事が参考になりましたら幸いです!
それではまた!!
あくまで過去データを見ての個人の感想です。投資は自己責任自己判断でお願いします。